Activities事業内容

革新的中分子創薬技術の開発/
中分子シミュレーション技術の開発

AMED委託事業
(平成30年度~令和2年度で終了)

実施体制(体制・役職は実施当時のもの)

研究開発代表者
次世代天然物化学技術研究組合
技術顧問 兼
国立研究開発法人理化学研究所 生命機能科学研究センター 
生体分子動的構造研究チーム
チームリーダー 嶋田 一夫
研究開発分担者
  • 国立⼤学法⼈東京医科⻭科
    ⼤学⾼等研究院 ⾼等院特別栄誉教授
    藤吉 好則
  • 国立研究開発法人理化学研究所 生命機能科学研究センター
    生体分子動的構造研究チーム
    チームリーダー 嶋田 一夫
  • 国立大学法人東海国立大学機構
    名古屋大学細胞生理学研究センター 教授
    大嶋 篤典
  • 公立大学法人兵庫県立大学大学院
    シミュレーション学研究科 特任教授
    神谷 成敏
参画企業
アステラス製薬(株)、味の素(株)、エーザイ(株)、塩野義製薬(株)、(株)情報数理バイオ、(株)CeSPIA、第一三共(株)、第一三共RDノバーレ(株)、中外製薬(株)、東レ(株)、日本電子(株)、(株)日立ソリューションズ東日本、三井化学アグロ(株)

事業概要

本事業は、平成30年4月よりAMEDから受託した「次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発(革新的中分子創薬技術の開発)」のうち、「中分子シミュレーション技術の開発」である。本事業では、構造多形の解析が可能な低温電子顕微鏡解析法および核磁気共鳴法(NMR)を用い、それらの実験データを活用したインシリコ技術による中分子膜透過性シミュレーションおよび中分子等による細胞内PPIの制御を目指した中分子シミュレーション技術の開発を行った。 また、以上の研究課題を効率良く達成するために、単粒子解析法に最適な高分解能クライオ電子顕微鏡装置の開発を併せて実施した。

事業内容

中分子創薬を加速させるためには、膜透過性の予測能・標的分子との結合予測能の向上等を実現する基盤技術を開発する必要がある。対象となる中分子化合物の化学構造の多様性は低分子創薬とは比較にならない大規模になるため、実際に合成する前にその薬剤の構造が生体膜を透過して創薬標的への特異的な効果を実現できるか、あらかじめ絞り込むための評価・予測のシミュレーション技術の開発を進めた。研究開発項目としては、

  • 膜透過能を有する構造的特徴を予測する実証に基づくシミュレーション技術の開発
  • 実証に基づくタンパク質間相互作用PPIなどの細胞内創薬作用点に対する中分子の探索および構造最適化技術の開発

を行った。
また、単粒子解析法に最適な高分解能クライオ電子顕微鏡装置の開発は、2018年度に基本設計を完了し、2019年度に完成させた。

参照URL(AMED): https://www.amed.go.jp/program/list/11/01/005_R02jigo_chubunshi.html